善玉菌とは、腸内環境を整えてくれる細菌のことです。

善玉菌とは

善玉菌とは、腸の中に住んでいて、腸内環境を良くしてくれる菌のことで、乳酸菌やビフィズス菌などがあります。乳酸菌やビフィズス菌は、1種類ではなく糖類から乳酸を作って、腐敗物質を作らない菌の総称です。(腸の中に住んでいて・・・もう少し詳しく言うと、回腸から大腸に住んでいます。)

 

善玉菌などの腸内細菌は、人間が胃や小腸でなどで消化吸収できなかった成分を栄養源にして生きています。この点は意外に大事なところで、オリゴ糖や食物繊維などは、人間がうまく消化吸収できないので大腸まで届き、それを善玉菌が食べるという仕組みになっています。オリゴ糖と同じ「糖質」の砂糖(ショ糖)やブドウ糖は人間が消化吸収してしまうので、善玉菌の住んでいる大腸まで届きません。届かないということは、「善玉菌のエサにならない。」ということです。(悪玉菌も食べ物が違うだけで仕組みは同じです。)

 

 

 

善玉菌は、腸内環境を良くして、いろいろ体に良いことをしてくれます。

 

・「消化・吸収を助けています。」
人は食物繊維を消化できませんが、これを発酵させて消化します。

 

・「ビタミン合成をする。」
ビタミンK、ビタミンB7・B6などが作られます。

 

・「悪玉菌の繁殖を防ぐ。」
乳酸菌やビフィズス菌などが出す乳酸や酢酸などで悪玉菌が繁殖するのを抑えます。

 

・「腸を活性化させます。」
善玉菌の代謝物が腸の運動を支配している神経系を刺激して運動を活発にします。

 

・「免疫機能を強化してくれます。」
病原菌・ウィルス・病気などから身体を守る力が強化されます。



 

 

 

腸の中では、善玉菌や悪玉菌、日和見菌が、定住するための陣取り合戦が常に行われています。善玉菌を優勢にするためには、日々の食生活が大切になってきます。(だいたい善玉菌約2割、悪玉菌約1割、日和見菌約7割と言われています。)

 

善玉菌を増やすには、

 

・「乳酸菌を含む食品を積極的に食べる。」
ヨーグルト、味噌、納豆、漬物(ぬか漬けなど)、キムチなどの発酵食品を積極的に食べる。(乳酸菌は乳製品にだけ含まれているわけではありません。日本の伝統食品にも沢山含まれています。)

 

・「善玉菌のエサになるオリゴ糖が含まれている食品を食べる。」
ごぼう、アスパラガス、大豆、玉ねぎ、などがオリゴ糖を沢山含んだ食品です。
市販のオリゴ糖も便利ですが、摂りすぎるとお腹が緩くなります。適量を守りましょう。
オリゴ糖は消化吸収されにくいので、善玉菌の所に届きエサになります。消化吸収されにくいのがミソ。消化吸収されてしまったら善玉菌の食べる分が無くなってしまいます。

 

・「食物繊維の豊富な野菜を食べる。」
18歳以上で1日あたり、男性19グラム以上、女性17グラム以上の食物繊維を摂りましょう。食物繊維は善玉菌のエサになります。

 

・「肉や脂肪分を食べ過ぎない。」
悪玉菌が好む食品です。悪玉菌が増えるとその分善玉菌の住む場所が減り、善玉菌が減ります。(腸内細菌の住むことができる場所が限られているため。)

 

・「ストレスをためない。」
現代社会では難しいですが、がんばってください。

 

・「定期的な排便習慣をつける。」
便秘は、腸の中で便が腐敗して悪玉菌が増えます。

 

肉食が多い西洋的な食生活が普通になった今こそ、食物繊維、発酵食品、オリゴ糖を積極的に摂ってビフィズス菌、乳酸菌を増やし、腸内環境を良くしたいものです。

 

 

 

 

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